ナンプレ85の解法テクニック
数多くのサイトでいろいろな種類の解法テクニックが紹介されていますが、ここではナンプレ85に関係する5つの解法テクニックを説明します。
- 一か所確定(行・列から、行・列・ブロックから)
- 隠しレーザー
- 同盟(二国同盟・三国同盟)
- X-Wing
- Y-Wing
※.テクニック名は一般的に呼ばれている名前を使用しています。
1.一か所確定
(1).行・列から
次の図において、[2]が入らないピンク色のマスを確定します。
- [D1]の[2]から、[1行目]の空白マス[B1]・[E1]~[I1]
- [G3]の[2]から、[3行目]の空白マス[A3]・[C3]~[F3]・[H3]・[I3]
- [C6]の[2]から、[C列]の空白マス[C2]~[C5]・[C7]~[C9]
以上から、[A2]に[2]が入ることが確定します。
(2).行・列・ブロックから
次の図において、[7]が入らないピンク色のマスを確定します。
- [H1]の[7]から、[1行目]の空白マス[B1]・[D1]~[G1]・[I1]
- [E4]の[7]から、[4行目]の空白マス[B4]・[D4]・[F4]~[I4]
- [I6]の[7]から、[6行目]の空白マス[A6]・[B6]・[D6]~[H6]
- [A9]の[7]から、ブロック[A7~C9]の空白マス[B8]・[C8]と[A列]の空白マス[A2]・[A3]・[A5]・[A6]
以上から、ブロック[A4~C6]に[7]が入る可能性の空白マスは [B5]・[C5]の二つになりますが、B列([B1]~[B9])から[B5]に[7]が入ることが確定します。
2.隠しレーザー
次の図において、[2]が入らないピンク色のマスを確定します。
- [G8]の[2]から、[8行目]の空白マス[A8]~[F8]・[H8]・[I8]
- [E9]の[2]から、[9行目]の空白マス[A9]~[D9]・[F9]~[I9]
以上から、ブロック[A7~C9]に[2]が入る可能性の空白マスは [A7]・[B7]の二つになります。
ブロック[A1~C3]において、[2]が入る空白マスは[B1]・[B3]のいずれかで[B列]の[B4]から[B9]までには[2]が入らないため、[A7]に[2]が入ることが確定します。
この場合の[B列]の[B4]~[B7]を「見えない線」にちなみ、「隠しレーザー」と呼んでいます。
3.同盟
(1).二国同盟
次の左図は、空白マスに入る可能性のある数字を「メモ」として記入した例です。
[B2]・[C2]には、[5]・[8]のいずれかが入るため、残りの空白マス([A1]・[B1]・[B3])には[5]・[8]は入らず、右図のように「メモ」の[5]・[8]を消去可能になります。
このように「二つの空白マスに、二種類の数字しか入らない」ことを「二国同盟」と呼んでいます。
(2).三国同盟
次の左図は、空白マスに入る可能性のある数字を「メモ」として記入した例です。
[B1]・[B2]・[B3]には、[1]・[6]・[7]のいずれかが入るため、残りの空白マス([A2]・[C2]・[C3])には[1]・[6]・[7]は入らず、右図のように「メモ」の[1]・[6]・[7]を消去可能になります。
このように「三つの空白マスに、三種類の数字しか入らない」ことを「三国同盟」と呼んでいます。
(3).その他
- 「四国同盟」もあり得ます。
- 上記は、ブロックでの説明ですが、行・列にも同様なテクニックを適用できます。
4.X-Wing
次の図は、空白マスに入る可能性のある数字を「メモ」として記入した例です。
- [B2]・[B7]には、[5]・[8]のいずれかが入る
- [G2]・[G7]には、[5]・[6]のいずれかが入る
従って、下記いずれかになります。
- ケースa(上の左図):[B2]が[5]の場合、[B7]=[8]、[G2]=[6]、[G7]=[5]
- ケースb(上の右図):[B2]が[8]の場合、[B7]=[5]、[G2]=[5]、[G7]=[6]
以上から、ケースa・bに関係なく、[2行目]の[A2]・[C2]~[F2]・[H2]・[I2]、及び[7行目]の[A7]・[C7]~[F7]・[H7]・[I7]のピンク色のマスには[5]が入らないことが確定します。
この解放テクニックを、X-Wingと呼んでいます。
5.Y-Wing
次の図は、空白マス[C2]・[G2]・[G7]に入る可能性のある数字を「メモ」として記入した例です。
- [C2]には、[4]・[6]のいずれかが入る
- [G2]には、[4]・[8]のいずれかが入る
- [G7]には、[6]・[8]のいずれかが入る
従って、下記いずれかになります。
- ケースa(上の左図):[C2]が[4]の場合、[G2]=[8]、[G7]=[6]
- ケースb(上の右図):[C2]が[6]の場合、[G2]=[4]、[G7]=[8]
以上から、ケースaの場合には[7行目]の[A7]~[F7]・[H7]・[I7]に、ケースbの場合には[C列]の[C1]・[C3]~[C9]には[6]が入らないため、どちらのケースでも、[C7]には[6]が入らないことが確定します。
この解放テクニックを、Y-Wing(またはXY-Wing)と呼んでいます。
Y-Wingには上記直角三角形([C2]・[G2]・[G7])型ではなく、通常の三角形型の解放テクニックもありますが、ナンプレ85では使用しませんので、省略させて頂きます。
以上の解法テクニックでナンプレ85が解けますが、いかかでしたか?
解法テクニックの理解・習得について、お役に立てれば幸いです。